京進スクール・ワン 洗足教室 | 日記 | その2


2012/02/23
その2


 この本は50年以上も読み続けられているロングセラーだそうで、文体も言葉もその時代の味わい深い表現が随所に感じられます。その当時の雰囲気を残すためにあえて現代風には書き換えない意思が感じられ、今となっては、単に読みにくくなっているだけかもしれません。函数とか使わないし、截頭体(せっとうたい?)これは断面が台形の回転体、帰謬法も使わないでしょう。数学は時代が変わっても流行とは無縁で言葉使いとか、用語とか不変かと思っていたら大間違いです。内容が数学で難しく考えてしまう人には、ただでさえ腰が引けている時に、さらに難解な文章が難易度を倍増させてくれます。逆に、数学に少しは興味があって、その当時の文体、言葉と今の言葉の違いに奥ゆかしさを感じられる人にはお勧めです(賢者の石はもともとは哲学者の石だったんだとか)。
 また、数学者の考え方は論理的で、内容も真理なんだろうけれど、その表現が体系的過ぎ(いろいろな項目が関連付けされすぎ)てわかりにくいところも満載です。参照するページが今読んでいるページより先にあったり、後にあったり、ページを行ったり来たり、この翻訳者は初めて原著を読んだとき、あまりにも面白くて一晩で読み切ったらしいけど、とってもそんな簡単に読み切れる代物ではありません。全項目を関連付けさせて、あらゆる観点から無矛盾性を実証してみせるアカデミックな世界へようこそ。 
 でも、読み方は自由だから、問題解法短編集としてそれぞれ独立させて読めば、それなりに読めるはずです。その中で気に入ったワンフレーズだけパクってしまいましょう。(たぶんこういう読み方は期待されていない)。「方法」と「工夫」との違いとは、「方法とは2度以上使える工夫である。」問題を解決するための創意工夫は2度目は通用しないだろうということ、奥深いですね。刹那的に問題対処に追われている毎日、工夫し続けるのか、それとも具体的工夫を抽象化して勝利の方程式を導き出すのか。「それが今の問題だ。時間は限られているし。」どうしましょ。
それともうひとつ、「難問を克服する方法はそれを迂回すること。」、問題の角度を変えてみること、一度あきらめること、時間が解決してくれるとか、色々応用が利きそうです。精神的に楽な方法で問題解決できれば最高!こんないいことはない。座右の銘にしよう。

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